(ア クセス の集中 により 繋がり にくい )発災主題を「災害に強い情報通信ネットワーク導入ガイドブック」としていますが、危機管理として捉えた場合、業務から見てネットワークだけではなくシステムとして機能(稼動)するかについて捉える必要から「情報通信システム」として記載しています。災害により情報通信システムが使えなくなる原因としては、次の2点に起因します。① 庁舎や通信設備や送電設備などの地上施設② 特定の情報源や地域にアクセスの集中(図3-3参照)情報通信システムへの影響を災害対応の時間の流れの段階で見ると、災害が近づくにつれて危機やリスクに関する情報が流れはじめ災害への備えや注意・警報が出され情報への注目が高くなります。情報の発信を含め情報のやり取りが活発になります。災害が発生すると通信の途絶や損傷による障害が発生。通常の通信が困難になり情報通信システムも少なからず影響を受け、使えないリスクが高まります。(1)情報通信システムが使えなくなる基本的な原因(2)災害と情報通信システムが使えない期間との関係通信が切れました。認証できません。アンテナの倒壊問い合わせ通信機器のラックの転倒処理の限界災害情報へのアクセスの集中問い合わせの対応アクセスの集中ケーブルの切断水没通信施設の倒壊埋設ケーブルの流出②初動段階発災 前災害情報などへのアクセスが増加③応急段階(~ 1週間 )情報通信システムが使えない期間使える通信手段は何か?情報通信システムは機能するのか?④復旧段階(1 週間~ )情報通信システムが徐々に復旧庁舎や通信施設の損傷災害に強い情報通信ネットワーク導入ガイドブック2024電力・通信設備の損傷、流出①平時① 地上施設の損傷② 特定の情報源や地域にアクセスの集中正常話中窓口災害 情報(通 常の通 信がで きない )基地局大量 のアク セス(72時間 )全国海外図3-3 情報通信システムが使えなくなる主な原因図3ー4 災害の対応段階と情報通信システムに影響2.災害による情報通信システムが使えなくなる原因と時間
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