レベル3避難に支援の必要な方避難! 避難指示!レベル4レベル5身の安全の確保!図3-5 災害の対応段階と通信の影響とリスク(3) 突発型災害と進行型災害の影響の違い前Ⅱ章で地震など殆ど予兆がない突発型災害と風水害など災害の発生前から予測ができる進行型災害を説明しましたが、情報発信など対応が違うことは感覚的に把握できますが、その際に利用する情報通信システムを考える場合、客観的にその影響の違いを把握する必要があります。図3-5は、突発型と進行型の違いを災害対応の段階で比較した図です。進行型災害の場合は、状況が悪化する前からの情報収集や提供が求められ、突発型災害の場合、情報通信システムが使えない期間に災害情報へのアクセスが増加が想定される中で、一斉に災害対応としての情報の収集や提供が開始することになります。災害の種類や段階により情報通信システムの停止やアクセスの集中などによる影響の想定やリスクは変わってきます。大規模災害により、通信の途絶や損傷による障害は発生します。こうした情報通信システムのリスクを捉えた上で、どんな通信手段があり情報通信システムがどの段階で使えるのかについて明確に整理する必要があります。被害状況の把握救助活動関係情報・安否確認・火災・水害・人的、建物被害情報 等・人命、救助に関する情報緊急地震速報(安 全の確 保)発災 前災害情報の調査被害状況の把握救助活動関係情報・安否確認、非常参集・火災・水害・人的、建物被害情報 等・人命、救助に関する情報災害に強い情報通信ネットワーク導入ガイドブック2024③応急段階(~ 1週間 )③応急段階(~ 1週間 )④復旧段階(1 週間~ )④復旧段階(1 週間~ )(72時間 )発災 前正常災害情報などへのアクセスが増加防災ハザードマップ避難所などの情報提供(主に地域住民に提供)警戒レベル等情報の発信災害情報の調査・受信等・災害警戒に係る情報・非常参集・管理する河川等の水位情報・避難所開設情報正常防災ハザードマップ避難所などの情報提供(主に地域住民に提供)情報通信システムが使えない期間人的支援・物資支援罹災証明書情報通信システムが使えない期間災害情報などへのアクセスが増加人的支援・物資支援罹災証明書情報通信システムが徐々に復旧情報通信システムが徐々に復旧②初動段階発災②初動段階(72時間 )発災①平時①平時【進行型災害の場合(風水害等)】【突発型災害の場合(地震)】24
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