https://asj-msscom.acoustics.jp/「災害等非常時屋外拡声システム性能確保のためのASJ技術規準 第1版」https://asj-msscom.acoustics.jp/?page_id=277https://asj-msscom.acoustics.jp/?page_id=277図4-14 日本産業規格 JIS Z 8738図4-15 災害等非常時屋外拡声システム性能確保のためのASJ技術規準 第1版ASJ屋外拡声委員会ウェブサイト同報系防災行政無線は、屋外のスピーカーから音を広範に伝搬させる構造のため、音の品質低下などにより、音が聞こえずらくなるなどの課題があります。構築や改修に際しては、次の音響設計に関する各基準やガイドラインに準拠した仕様にすることで屋外音伝搬の諸問題に対して相当の改善が期待できることから、改善点を具体的に記載します。また、構築に係る工事に際して、これらの改善点を反映した水準書の記載例を次頁に掲載します。① 屋外の音の伝搬における空気吸収の計算を活用した音圧減衰の改善屋外で長距離に音を伝搬させる際、音の空気吸収による音圧減衰は、音の品質の低下にとって無視できない課題となります。この空気吸収は、日本産業規格 JIS Z 8738に「屋外の音の伝搬における空気吸収の計算」(図4-14)に計算方法が規定されおり、気温、気圧、湿度、周波数から理論的に算出できます。その計算を活用して、空気吸収による音圧減衰が少なくなるように音の周波数帯域等をイコライザー等で調整するなどの補償を行い音声品質の向上を図り拡声することで、聞こえづらい課題の解消が期待できます。② 日本音響学会ガイドライン(ASJ屋外拡声規準)の適用同報系防災行施無線の性能を十分に発揮させ住民に対して明瞭に音声が伝えるためにシステムのチェックを行うため日本音響学会(ASJ)が作成したガイドライン「災害等非常時屋外拡声システム性能確保のためのASJ技術規準 第1版」(図4-15)を適用することで、明瞭な音声伝達が期待できます。この基準は、次のウェブサイトよりダウンロード可能です。(4)同報系防災行政無線の音声などの品質の改善強化災害に強い情報通信ネットワーク導入ガイドブック2024https://asj-msscom.acoustics.jp/44
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