災害に強い情報通信ネットワーク 導入ガイドブック2024
52/96

ルータルータノード災害に強い情報通信ネットワーク導入ガイドブック2024ルータ責任の分界ネットワークポリシー責任の分界高度な専門性ネットワークポリシー情報・サービス源端末から情報やサービスが必要な場合、図5-2のように情報やサービスの源までの間、責任の異なるネットワークや通信事業者のサービスを介する必要があります。また、自ら管理するLANにおいても、メンテナンスなどを外部に委託しているため、多くの者が関わっています。災害においてネットワークが使えなくなった場合、責任の分界で異なるネットワークポリシーの管理者や接続する通信事業者、メンテナンスなどの担当者など、人的あるいは契約からの対策を考慮した災害時の対応が必要となります。また、セキュリティポリシーとして、同一地域でも第三者が対応できない場合もあります。① 多様なアクセス方法のあるインターネットの強みと弱点インターネットとは何か調べると「世界中のコンピューターをつなぐネットワーク」という漠然とした答えが出てきます。さまざまなコンピューターをつなぐ無数のネットワークが接続する権限を持つインターネットプロバイダーの管理するインターネットゲートウェイから接続されるため、入口が地域や場所を問わず無数にあり、多様なアクセス方法があります。このため、災害で一つの入口が使えなくても世界中にある入口から接続する手段が取れます。インターネット上のホームページがどのプロバイダーから接続しても閲覧できるのはこうした特徴からです。反面、誰もがつながるオープンなネットワークのため、業務上の情報のやり取りには、十分なプライバシーやセキュリティ上の対策が必要となります。② 責任の分界と管理(3) 災害に強いインターネットLGWANやインターネットゲートウェイ都道府県WAN市町村のLAN図5-2 情報やサービスの提供元までの異なる管理者を介在する構造例ネットワークポリシー通信事業者通信事業者端末(PC、スマートフォン等)

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る