<6月15日>気象庁仙台管区気象台は2025年6月14日、同日頃に東北地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。これにより、「梅雨が無い」とされる北海道を除く日本の全域が梅雨に突入したことになります。(1) 気象庁の速報値によると、今年の梅雨入りは平年並か、数日程度遅い地域が大半です。平年と比べて差が大きいものとしては、沖縄地方では2週間ほど遅く、一方で九州南部では2週間ほど早い梅雨入りとなりました。全国的に梅雨入りが遅かった2024年と比べると、多くの地域で1週間以上早いものとなっています。 既に大雨も発生しています。6月9日には鹿児島県で線状降水帯が発生し、気象庁から「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されました。気象庁によれば、線状降水帯とは「次々と発...
<6月13日>2025国際協同組合年の行事の一つとして、連続シンポジウム・座談会「防災・減災・生活再建と地域づくりへの貢献」を下記のとおり開催いたします。つきましては、会場参加、WEB参加、オンデマンド配信を希望される方は、下記申込フォームよりお申し込みをお願い申し上げます。 1.本企画の趣旨・ねらい さまざまな自然災害はいつどこでも起こり得るものであり、災害が激甚化・頻発化する中、事前の防災・減災、そして被災後の生活再建のための備えの重要性は増すばかりです。国や自治体はさまざまな取り組みを進めていますが、地域や職場の人々の相互扶助の組織である協同組合への期待も高まっています。防災・減災、そして復旧・復興を社会全体でどのように進めるべきかについて学...
<6月12日>国土交通省北陸地方整備局能登復興事務所は、輪島市および珠洲市管内にて、各市および石川県と合同で被災河川の復旧状況等を確認する合同点検を6月3日・5日に実施しました。同市では、令和6年能登半島地震や令和6年奥能登豪雨災害により、一部の河川で甚大な被害が発生しました。該当する河川においては、国直轄および権限代行によって、国土交通省が復旧工事を進めていました。令和7年3月末の奥能登地区流域治水対策検討部会・第2回会議では、第一段階として、被災した34河川の応急的な復旧工事を同年の出水期までに完了させることなどを盛り込んだ奥能登地区緊急治水対策プロジェクト(案)が提示され、おおむね5月中に工事を終了する見通しが立っていました。 そのような流れの中...
<6月1日>全国の水害被災自治体首長と国土交通省が一堂に会し、その経験や教訓等を共有、全国に発信することで防災、減災に役立てることを目的とした「水害サミット」が2025年も6月3日に開催される予定となっています。 2005年から始まり第20回を迎える「水害サミット」ですが、 今回は「持続可能な地域社会の実現と流域治水の推進」および「命を守る避難情報の発信と防災DXによる効率的な災害対応の実現」が主要テーマとして掲げられています。 「流域治水」とは気候変動に伴う水害の頻発化・激甚化に対して、従来の河川整備に加え地域の既存設備等を利用した氾濫の防止、土地利用の誘導等による被害の減少、そして流域の住民一人ひとりのリスク理解と事前の備えを促すなど、流域全体で...
<5月25日>国土交通省は、梅雨や台風の時期を迎える6月1日から6月30日を「土砂災害防止月間」と定め、期間中は土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、住民参加を主体とする諸行事・活動などを全国で実施します。国民一人ひとりに土砂災害の防止や被害軽減の重要性の認識、理解を深めてもらい、土砂災害に関する防災知識の普及や警戒避難体制の整備を促進します。 国土交通省では、近年相次ぐ土砂災害の被害を踏まえ、法改正や制度整備を進めてきました。これまでの土砂災害では、避難情報の発信や地域での共助によって被害を免れた事例もある一方で、逃げ遅れによる犠牲も多く見られました。また、砂防施設が整備されていなかった地域では被害が大きく、行政によるハード・ソフトの対策だけ...