<12月4日投稿>日本文学振興会主催の第71回菊池寛賞のなかで南海トラフ地震に関する報道が取り上げられました。菊池寛賞は、文芸ほか様々な文化活動で業績を認めた個人や団体を表彰するもので、南海トラフ地震の発生確率がどのような経緯で検討・発表されていくかを丹念に追った書籍が評価されました。 地震は、台風など気象情報と異なり、前触れなく発生します。このメカニズムを解明しようと、様々な専門分野において、科学技術を駆使し、調査や観測、発生予測や被害想定などの研究が進められてきました。例えば、国では、100年といった長期的な地震発生の可能性や今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を算出し公表しています。 とはいえ、地震発生の確率は「起きるかもしれ...
<12月1日投稿>(一社)神奈川県建設業協会では本県が直面している自然災害を学ぶ機会、及び、東日本大震災後復旧・復興にご尽力された宮城県建設業協会の取組を学ぶ機会として防災(建設)フォーラム「切迫する地震、激甚化する風水害」を開催いたします。 【開催日時】令和5年12月19日(火) 13時~16時 【開催場所】横浜情報文化センター(情文ホール)住所:横浜市中区日本大通11番地 【参加人数】約200名参加可能(座席に限りあり) 【参 加 費 】無料 お申し込みはこちら http://www.shin-ken.or.jp/event/post-23.php
<11月14日投稿>今後数十年といった近い将来、太平洋側の広い範囲でマグニチュード8.0以上となるような巨大地震が発生するとされています。「南海トラフ地震」です。いつどんな規模の地震となるのか確度の高い予測は困難ですが、プレート型地震の場合、繰り返し発生することがわかっています。このため、観測の精度を上げ、ふだんより巨大地震が発生しやすい状態になっていると判断された場合、気象庁より「南海トラフ地震臨時情報」が発表される仕組みも始まっています。 この「南海トラフ地震臨時情報」が発表された場合の認識について、関西大学の研究チームが調査したところ、巨大地震警戒が発表された場合の後発地震の発生確率を正しくとらえていた人は1割にも満たなかったことがわかり...
<10月31日投稿>濃尾地震は、日本が近代へ向かおうとしていた1891(明治24)年の10月28日の早朝に発生しました。規模を示すマグニチュードは8.0と、日本の内陸で発生した過去最大級の地震でした。震源となった断層から濃尾平野にかけて震度7を記録し、震度6の地域は福井県・岐阜県・滋賀県・三重県、大阪府の地盤の緩いところにまで広がりました。揺れは広範囲にわたり、東北から九州まで感じられたといいます。この地震により、岐阜県・愛知県を中心に、死者7,273人、全壊した家屋14万2,177戸(愛知県被害史志より)と、甚大な被害が発生しました。 濃尾地震は、明治に入った近代都市が初めて遭遇した巨大地震でしたが、それ以外にも、近代行政システムによる初動対応、マスメディアによる報...
公益社団法人日本地震学会では、地震学の研究成果を一般社会に還元し、地震に関する知識を広く普及することを目的に、普及啓発活動として一般公開セミナーを開催しています。2023年は、関東大震災をもたらした前回の関東地震から100年という節目の年にあたります。100年前の関東地震の被害を振り返り、どのような教訓を得たのか、そして「次」の首都直下地震にどう備えるべきかについて、市民の皆様に分かりやすく伝えます。なお今年度の一般公開セミナーは公益社団法人日本地震工学会との共催で開催されます。 日時:2023年11月3日(金・祝)13:00~16:00(12:00開場) 場所:はまぎんホール ヴィアマーレ(横浜市西区みなとみらい3-1-1) 費用:無料 主催:日本地震学会、日本地震工学会 ...