地震調査委員会の指摘通り千葉沖でスロースリップを観測 防災ニュース

2018年6月14日

6月14日 12日午前5時過ぎに千葉県で発生した震度3の地震について、発生前の11日時点で政府の地震調査委員会が「地震発生に注意してほしい」と呼びかけ、指摘通りに地震が発生した。

地震調査委員会は11日に「2018年5月の地震活動の評価」を発表、その際に今回地震が発生した千葉県東北沖の地震活動に触れ注意を呼び掛けていた。その中で委員会は「6月に入ってから、プレートの境界でスロースリップ(ゆっくりすべり)に起因すると思われる地震活動と、わずかな地殻変動を観測しており、引き続き注意が必要」と発表しており、指摘通りに地震が発生したかたちとなった。

千葉県の東方沖は、陸側のプレートがフィリピン海プレートに沈み込んでいる構造となっており、スロースリップ現象が数年おきに発生し、そのたび周辺の地震活動が活発になっている。


「スロースリップ(ゆっくりすべり)」とは
通常の地震と比較するとはるかに遅いスピードで発生するプレートの滑り現象のことで、プレート内部に発生する力が増大され、大地震の発生につながるとされている。


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