東日本大震災から丸8年 各地で行事 防災ニュース

2019年3月19日

3月11日 東日本大震災から8年を迎え、各地で行事が執り行われた。

福島県浪江町では警察官約60名が沿岸部の請戸地区に集まり、同地区でいまだ行方不明となっている31人の手がかりを探した。福島県内では今も226人が行方不明となっている。

1000人以上が犠牲となった岩手県釜石市では、震災の教訓を刻んだ碑が完成し、除幕式が行われた。また家族の同意を得た997名の犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑も完成し、花が手向けられた。

震災では関係者約40名が犠牲となった岩手県大槌町の旧役場庁舎の跡地では、役場関係者の遺族を集めた追悼式が行われた。遺族が参加しての追悼式は今回が初めて。多くの犠牲者を出した旧役場は保存すべきか、解体すべきかで意見が割れることもあったが、現在はさら地となっている。

防災の意識が高まるこの日に、東京の「六本木ヒルズ」では防災訓練が行われ、敷地内のオフィスで働く人やマンションの住民など約800人が参加した。立地的に外国人も多いため、外国人へ簡単な日本語に言い換えて説明するなどのアドバイスがされた。

アメリカのニューヨークでは、現地に住む日本人の呼びかけにより、ニューヨークのマンハッタンにある教会で、10日夕方(日本時間11日午前)より追悼集会が行われた。およそ400人が参加し、黙祷を捧げたのち、被災者や復興の取り組みなどに関する映像が紹介された。


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