海洋底探査センター研究支援基金(KOBEC研究支援基金)のご紹介 お知らせ

2018年7月7日

7月8日 私たちが暮らす日本列島は地球上で最も火山が密集する地帯です。風光明媚な景観、温泉、それに食べ物など、火山は私たちに素晴らしい恵みを与えてくれます。その一方で、「火山大国の民」は火山災害に悩まされ続けてきました。中でも縄文人以降は、運よく遭遇してこなかっただけの「巨大カルデラ噴火」は、今後100年間に約1%の確率で発生し、ひとたび起きれば日本中が破局的的な状況に陥ります。しかし現状では、このような膨大なマグマが地下に潜んでいるのかどうかすらも分かってません。
神戸大学海洋底探査センター(KOBEC)では、2017年から巨大カルデラ火山の地下を可視化してマグマの動きを捉えるという、世界初の挑戦を始めました。そのターゲットは、九州南方海域の「鬼界海底カルデラ」です。このような探査は人工地震などを使うために陸上では実施が困難であること、この火山が日本列島で一番直近(7300年前)に巨大カルデラ噴火を起こしているからです。
また、火山の噴火を予測するには、それぞれの「患者さん(火山)」に寄り添ってその状態をきめ細やかに見守る「ホームドクター」の存在が必要不可欠です。そのためには、現状では圧倒的に不足している火山研究者を育ててゆかねばなりません。KOBECでは、研究活動に加えて、海域・陸域の火山における実習を学外の学生や若手研究者を対象に実施しています。
みなさまからのご支援は、このような研究活動や若手人材育成のためなどに大切に使わせていだきます。
どうか、みなさまのあたたかいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

神戸大学教授
海洋底探査センター長
巽 好幸


■寄附いただける方は、下記URLからお願いします。
http://www.k-obec.kobe-u.ac.jp/fund/

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