福島県沖でM7.3、最大震度6強の地震 15日以降は天候にも注意を 防災ニュース

2021年2月14日

2月14日 2021年2月13日(土)23時7分、福島県沖でマグニチュード7.3(暫定値)の地震が発生しました。宮城県と福島県で最大震度6強を観測したほか、東北地方と関東地方、東海地方にかけての広い範囲で震度4以上となりました。また、震源の深さが55kmと深く、マグニチュードが大きかったため、長周期地震動が発生するなど広範囲で大きな揺れとなりました。
この地震は約10年前に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震とみられますが、津波は発生していません。東日本大震災の余震活動は徐々に低下傾向にありますが、1年あたりの発生数は震災前より多い状態が続いていて、引き続き警戒が必要です。

【被害の状況】
人的被害では、14日午前9時までに福島、宮城など7県で100人以上の重軽傷者が確認されています。死者はいまのところいません。
家屋被害としては、福島県、宮城県、山形県であわせて184棟の住宅被害のほか、学校や公民館などで被害が発生しているようです。

【ライフライン・交通への影響】
ライフライン関連では、地震の影響により、東北電力と東京電力の管内の広い範囲で最大約96万2千戸が停電しましたが、14日17時ごろまでに解消しました。また、宮城、福島、茨木、栃木で最大2万6000戸近くが断水し、14日16時現在、宮城県と福島県で少なくとも4300戸以上で断水が続いています。

火力発電所では、今回の地震を受けての点検作業のため、14日16次現在、11基が停止しています。
原子力発電所での以上は確認されていません。プールから少量の水があふれましたが、外部への影響は出ていないとのことです。

高速道路では、14日20時現在、常磐自動車道の一部(相馬IC~新地IC)で上下線が通行止めとなっています。

東北新幹線は、高架橋や電柱などに大きな被害が確認されたとして、全線の運転再開までには概ね10日前後かかる見通しです。
東北新幹線の一部の区間が運休になったことを受け、日本航空と全日空は14日から15日にかけて臨時便を運行することになりました。

【今後は気象に警戒を】
15日から、北日本と東日本では荒天となり、16日以降は上空に寒気が流れ込むため、日本海側を中心に大雪になるおそれがあります。大きな揺れとなった関東・東北地域では、15日は強い風と強い雨になる可能性があります。揺れにより地盤が緩んで土砂災害の危険が高まった地域もあります。現在、揺れの強かった地域では、地震の影響を受けて土砂災害警戒情報の発令基準が変更されています。今後の気象状況に十分注意し、安全の確保を心がけてください。

画像出典:NHKニュース「宮城県 福島県で震度6強」(2021年2月13日23時25分配信)
防災ログ事務局:南部優子


関連ニュース