2014年4月1日に地区防災計画制度が施行され、まもなく10年が経過しようとしています。制度施行後に、地区防災計画学会が創設され、地区防災計画学に関する研究も大きく広がりました。地区防災計画づくりは、全国7,000以上の地区で実施されるようになり、防災活動の主体も、伝統的なコミュニティだけでなく、マンション、企業、学校等多様な主体に広がり、人の暮らしに密着した領域から災害や防災に関する一つの「(下位)文化」が形成されつつあります。本大会では、地区防災計画制度施行10年を振り返りつつ、地区防災計画づくりの現状と課題について考察を行います。