<7月9日投稿>全国の水害を経験した市町村が一堂に会する「水害サミット」が開催されました。今年で第19回となります。水害対策に取り組む22市町と国土交通省が参加し、「公共と民間の共創で取組む流域治水」と「水災害リスクを自分事として捉え、主体的な避難行動を促す情報」をテーマに意見交換を行いました。 水害サミットは、全国の大きな水害経験のある市町村長が、体験や教訓の意見交換を行い、全国に防災・減災に関する情報発信する場として、2005(平成17)年から年1回開催されています。また、これまでにも甚大な被害を生じさせた水害のたびに提言を発表しています。 今回のテーマとなった流域治水は、気候変動の影響により激甚化・頻発化する自然災害に対し、流域全体を俯瞰的に...
<6月20日投稿>関西方面での大地震としてまず思い浮かべるのは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災でしょう。日本の地震災害対策が大きく動き出したきっかけともいえる災害でした。それから23年後、ふたたび関西で大きな地震が発生しました。2018年6月18日の大阪北部地震です。阪神・淡路大震災と比べると地震の規模も小さくてすみ、また、四半世紀近く経つ間に進んだ耐震などの対策により人的被害・物的被害は軽減されたといえるものの、その一方で、都市での地震対策の課題が明確になった災害となりました。 大阪府北部地震は、2018(平成30)年6月18日午前7時58分に発生、マグニチュード6.1の規模で、大阪市から大阪府北部にかけて最大震度6弱、大阪府、京都府、滋賀県、兵庫県、奈...