気候変動がもたらす更なるリスク 〜頻発・激甚化する水災害に備える〜
気候変動に伴う異常気象の常態化、温暖化による海面上昇などにより、洪水、高潮など水災害の頻発・激甚化が見られ、過去10年間(2005年〜2014年)の水災害による全世界での被災者数は、自然災害による被災者全体の6割強となる120万人を超え、死亡者数は24万人*近くにのぼるなど、水災害の抑制が世界的な喫緊の課題となっている。
2015年3月に開催された第3回国連防災世界会議(WCDRR)において採択された「仙台防災枠組 2015-2030」においても、気候変動により災害が激甚化し、持続可能な発展の大きな阻害要因となっていることが指摘されており、気候変動がもたらすリスク、とりわけ水災害への対策が強く求められているところである。
本フォーラムでは、気候変動がもたらす環境変化とそれに起因する水災害の将来像を明らかにし、国内外の有識者による議論を通じて、政府・地域・市民レベルで望まれる対応策について考えることとする。