平成28年4月に発生した一連の「熊本地震」後、地震を原因とした様々な消費者トラブルが発生しており、とりわけ二重ローン問題は被災者の経済的復興を妨げる要因となっています。
二重ローン問題に対しては、「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」が策定され債務者の生活の再建への道筋が示されたところですが、同ガイドラインの実際の運用においては、様々な課題が浮かび上がってきています。
そこで、今回のシンポジウムでは、同ガイドラインの制度概要や適用要件を確認するとともに、実際の運用にあたっての問題点や今後の改善点等を明らかにし、被災者・債務者の早期の生活の再建、復興に向けたよりよい制度の在り方について皆さまとともに考えたいと思います。