九州地方を襲う記録的豪雨 防災ニュース
2017年7月6日
7月6日 梅雨前線に湿った空気が流れ込んだ影響で、九州北部や中国地方は記録的な大雨により土砂災害や河川の氾濫など被害が拡大。
現時点の被害状況と政府関係筋の対応をまとめています。
■被害状況
6日23時での被害状況は、河川の氾濫や土砂崩れなどが相次ぎ、九州では6人が死亡し福岡県東峰村では3人が行方不明になっており、自衛隊や警察、消防などは約7800人態勢で捜索・救助活動を行っています。
総務省消防庁によると、6日午前8時半時点で福岡、大分両県などの計約51万7900人に避難指示や勧告が出て、道路の寸断などで交通網にも影響が広がり、企業の生産活動や物流にも影響が出てきている。
■政府関係筋の対応
菅義偉官房長官は臨時記者会見で「できることは何でもやる、との方針で臨んでいる」と語り、自治体の復旧事業などへの国の補助率をかさ上げする激甚災害の指定に前向きな姿勢を示した。
政府は6日午前、関係閣僚会議を首相官邸で開き、麻生太郎副総理・財務相は欧州訪問中の安倍晋三首相に代わって「事態は極めて深刻な状況だ」と強調し、被害の拡大防止に全力を尽くすよう指示した。
気象庁は福岡、大分、島根各県に数十年に一度の降雨量になる大雨が予想されるときに出される特別警報を継続し、最大級の警戒を呼びかけています。