対富士山噴火 防災ステーション開所 防災ニュース

2019年6月25日

6月25日  国土交通省富士砂防事務所は、富士山が噴火した際に発生が予想される土砂災害に対応する「富士山北麓火山防災ステーション」を山梨県富士河口湖町小立に23日に開所した。

同ステーションでは職員1名が常駐し、噴火時に監視カメラや土石流を感知するセンサーなどから土砂災害の情報を収集・分析する。これらの分析内容を市町村に提供することで、避難勧告などに役立ててもらうねらいだ。また土石流のスピードを遅らせるコンクリートブロックの設置の指揮も行う。

このような対策は、大雨で土石流が流入するおそれのある静岡県側では国の主導で行われてきたが、山梨県側では初の拠点となる。

富士山は1707(宝永4)年に「宝永大噴火」と呼ばれる大規模な噴火を起こしている。また2011年の東日本大震災の4日後には富士山の南部付近でM6.4の地震を観測するなど、最近においても火山活動が観測されている。


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