文部科学省 線状降水帯の発生解明へ 防災ニュース
2018年9月2日
9月3日 文部科学省は先月23日、西日本豪雨の原因となった線状降水帯の発生条件を研究する予算を、2019年度予算の概算要求に盛り込むと発表した。
線状降水帯は連続発生した雨雲が列を作り、まとまった積乱雲が強い雨を降らす雨域とされているが、台風などと比較して範囲が狭く、また短時間で発生するという特徴がある。記憶に新しい西日本豪雨など、日本各地における局地的豪雨の原因となっていると考えられているが、発生に至るメカニズムについては未だ解明されていない部分が多い。
今回の計画では、文部科学省所管の防災科学技術研究所が精密なシミュレーション手法を開発し、発生のメカニズムの解明を目指す。発生の仕組みが分かれば、大規模な豪雨が予想される地域への事前の情報提供が可能となるため、防災への活用などが期待されている。