耐震不足の和歌山城に避難経路 防災ニュース

2018年5月1日

5月1日 震度6強から7の大規模地震が発生した場合に倒壊、もしくは全壊の可能性があると判定された和歌山城(和歌山市)が4月27日より災害時の避難経路の掲示を始めた。和歌山城は昭和33年に鉄筋コンクリート造りで再建されているが、耐震診断により大天守などの大規模地震に対する脆弱性が指摘されていた。

避難経路は天守閣内の9カ所に掲示され、外国人向けに英語、中国語、ハングルでも表記されている。和歌山市によると掲示物は中庭への避難経路を示しており、中庭に避難した後は係員が誘導する手はずとなっている。

和歌山市は脆弱性が指摘されて以降、耐震補強の実施も含め検討を進めていたが、今回の避難経路の掲示を当面の措置とし、天守閣への入場制限などは行わないとしている。


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