雲仙・普賢岳 大火砕流から28年 防災ニュース

2019年6月4日

64  19916月に発生し、43人の死者・行方不明者を出した雲仙・普賢岳の大火砕流から3日で丸28年となり、長崎県島原市では追悼行事が行われた。

同市では毎年この日を「いのりの日」と定めており、発生時刻の午後48分には防災サイレンが鳴らされ、遺族らが黙祷を捧げた。

また夜には「いのりの灯(ともしび)」が点灯された。これは雲仙・普賢岳の大火砕流の犠牲者の追悼に加え、災害の風化を防ぎ、災害を知らない世代へ承継していくため12年前より始められた。昨夜は小・中学生やその保護者など3,000人以上が参加し、子供たちが手作りした1,000本のろうそくに灯りが灯された。

自然災害がさほど多くなかった昭和の時代のあと、平成最初の大規模自然災害となった雲仙・普賢岳の大火砕流。その教訓を次世代へ承継していくことが、自然災害が多発する現代において重要となっている。


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