13年ぶり新地図記号 自然災害伝承碑 防災ニュース
2019年7月5日
7月5日 国土地理院は13年ぶりの新地図記号として、過去の災害の記録を伝える石碑などを示す記号「自然災害伝承碑」を制定した。この新記号は昨年の西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県がきっかけとなった。
広島大学の調査によると、広島県内には過去の水害を伝える石碑が約50ヶ所確認されている。しかし西日本豪雨においては50ヶ所のうちの9ヶ所の周辺で水害が発生し複数名の犠牲者を出した。過去の災害を伝承するために建てられた石碑がいつのまにかに忘れ去られ、風化しているのが現状となっていた。
このような状況を少しでも改善すべく、国土地理院は新しい地図記号を制定。自治体から過去の災害を伝える伝承碑の情報を収集し、新地図記号として地図に載せることが決まった。
これらは国土地理院のWEB上の「地理院地図」で確認することができる。