日本各地で記録的豪雨 防災ニュース

2018年7月8日

7月8日  九州から東海にかけて記録的な豪雨となり、各地で川の氾濫や土砂災害が相次いでいる。国土交通省によると、今回の豪雨災害で28の道府県で土砂災害が201か所で発生しており、がけ崩れが169か所と最も多く、土石流などが24か所で起きているということです。

今日現在の被害状況や警報情報、原因は下記となる。消防などが救助活動に当たっていますが、活動や状況の確認が難航しているところもあり、被害の全容はわかっていません。

【被害状況(8日22時現在)】
死者数:81名(広島県37人、愛媛県21人、岡山県10人、山口県・京都府3人、福岡県2人、兵庫県・滋賀県・岐阜県・高知県・佐賀県1人)
行方不明者:57名

参考資料:平成29年九州豪雨 死者数:40名 行方不明者数:2名 被害総額:2,240億円

【警報情報】
特別警報(※)は一時、福岡、佐賀、長崎、広島、岡山、兵庫、京都、岐阜、鳥取の最大9府県に広がり、徐々に解除、現在ではすべて解除されている。しかし今後特別警報に切り替わる可能性のある警報が発令されている地域、滋賀、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、高知では以前警戒が必要とされる。

※特別警報:予想される被害が特に異常であるため、重大な被害が起こる恐れが著しく大きい旨を報告する際に発令される防災情報。平成23年の台風12号による甚大な被害を背景に創設された。直近では昨年の九州北部における集中豪雨の際に発令されている。

【今回の集中豪雨の原因】
梅雨前線が同じ場所に長時間停滞したことが原因と考えられている。気象庁は先月の29日に関東地方の梅雨明けを発表していたが、その後太平洋高気圧が台風7号の影響もあり南東に移動、このため梅雨前線が南下し、台風7号が運んできた暖かく湿った空気が雨雲を活性化させ、広範囲に雨を降らせたと考えられる。さらに偏西風の影響で雨雲の停滞が長期化したとみられる。昨年の九州豪雨では「線状降水帯」が数時間で大量の雨が降ったが、今回は大雨が長時間、広範囲にわたった点が異なっており、被害が拡大した要因となっている。


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