九州豪雨の今 -佐賀3市町が局地激甚災害指定見込み- コラム
2019年9月9日
9月7日 8月末の記録的大雨による被害を受け、9月6日に山本順三防災相は、佐賀県の多久市、武雄市、そして大町町の被害を「局地激甚災害」に指定する見込みだと発表しました。
この「局地激甚災害」制度とは、国民経済に著しい影響を与えるような激甚な災害が発生した場合に用いられる制度です。主に公共土木施設や農地などの、住民の生活に直結する施設の災害復旧に必要な費用を負担すべく、国庫補助の嵩上げ行うと共に、地方公共団体の財政負担軽減を目的として創設されました。今回の被害においては、今後の調査結果次第で対象地域の拡大の可能性もあるとされています。
また、政府は同日、6~7月にかけて起きた梅雨前線、そして台風3、5号による農業被害に関しても、激甚災害に指定することを閣議決定しており、対象となる期間は6月6日~7月24日、地域は特定していないため、広く制度を利用できる運びとなっています。
これらの制度が積極的に利用されることで、地方自治体の財政的な負担が軽減されると共に、一刻も早い復旧、復興が望まれます。そして、各地での起きた被害が以後の教訓となり、今後同様の災害が起きた場合に、より迅速な避難や安全確保に繋がることを願うばかりです。
防災ログ事務局:諏訪玲花