台風6号発生、沖縄・奄美に接近 猛暑や急な雷雨などに注意を 防災ニュース

2021年7月19日

7月19日 全国で梅雨明けが報じられ、本格的な台風シーズンになろうとしています。待ちかねたように、18日には台風6号「インファ」が発生しました。今後の動きに注意しましょう。

気象庁が18日17時に発表した台風情報によると、台風6号は現在、中心の気圧996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30mで、今後発達しながら北上し、沖縄や奄美地方に接近する可能性があります。非常に強い風や大しけなどに注意が必要です。

台風6号が発生した海面水温は30℃ほどと、台風が発生する目安とされる27℃を大きく上回っています。さらには、移動が予測される海域も海面水温が29℃と高くなっており、今後急発達すると予想されています。ただ、台風の進路は北側に張り出す太平洋高気圧の影響を受け、どこに向かうのかがまだ確定ではありません。このため、進路の予報円はとても大きくなっています。

画像提供:気象庁 台風経路図2021年7月18日18時

インファはマカオが提案した名前で「花火」の意味です。日本を含む14カ国が参加する台風委員会で加盟国があらかじめ名前を140用意しており、順に名付けられています。

日本では、毎年1月1日をはじめとして発生した台風に番号をつけ、号数で呼んでいます。年間の台風の発生数は平均で25個ほど、そのうち日本に接近するのは12個ほどです。統計の記録がある1951年以降で最も多く発生したのは1967年の39個、最も少なかったのは2010年の14個でした。また、発生がいちばん早かったのは2019年の1月1日、遅く発生したのは2000年の12月30日でした。つまり、台風は季節を問わず年間を通じて発生していることがわかります。

台風6号が発生した熱帯域には、このほかにもたくさんの雲のかたまりがあり、次々と発達して台風となり、日本にやってくるかもしれません。

現在、台風の予報に関する情報は、5日先まで発表されるようになっています。台風の進路や発達具合は刻々と変化します。こまめに最新の気象情報をチェックし、影響を受けそうな地域の場合は予測にあわせたタイムラインでしっかりと対策をたてて行動しましょう。

画像提供:気象庁 気象衛星ひまわりの赤外画像(全球)2021年7月18日19:30時点

 

防災ログ事務局:南部優子


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