台風8号発生、沖縄・奄美に接近 猛暑や急な雷雨などに注意を 防災ニュース

2021年7月26日

7月25日 大型で強い台風6号は、7月25日時点で東シナ海を15km/hの速度で北西に進んでいます。台風6号は歩みが遅いのが特徴で、長い間台風の影響を受けました。沖縄県の宮古島地方では、23日午前0時から24日正午までの約36時間にもわたり暴風域に入り、宮古島市内で最大4700戸あまり、沖縄県全体で5000戸を超える停電が発生しました。そのほかにも、道路標識が傾いて県道をふさいだり、ビルの外壁タイルが剥がれ落ちて通行止めになったりしました。沖縄県と消防によると、台風6号の影響により、県内で重傷者が1名、軽傷者が6名発生しています。

 

そして、海上では早くも次の台風が発生しています。大型の台風8号(ニパルタック)は、25日12時時点で小笠原諸島の南鳥島近海を15km/hの速度で北西に進んでいます。現在の中心の気圧は994ヘクトパスカル、最大風速20m/s、最大瞬間風速30m/sですが、今後は発達しながら日本列島に向かって進み、27日ごろには関東甲信越や東北地方に接近して上陸する恐れもあります。27日に予測される最大風速は20~24m/s、最大瞬間風速は25~35m/sで、海上はおおしけとなります。また、26日から28日にかけて雨も強まる見通しです。

ニパルタックはミクロネシアが提案した名前で、コスラエ島の有名な戦士の名前に由来しています。台風には、日本を含む14カ国が参加する台風委員会で140の名前が用意されており、台風が発生するごとに名付けられていきます。

 

7月から8月にかけての台風は、太平洋高気圧の張り出しや海水温の高さなどの影響を受けて威力を増したり移動速度を落として迷走したりしがちです。現在、台風の予報に関する情報は、5日先まで発表されるようになっています。台風の進路や発達具合は刻々と変化します。こまめに最新の気象情報をチェックしておきましょう。台風の進路やその周辺にいる場合は、暴風、大雨による増水、浸水、土砂災害、高潮に十分注意し、常に最新情報をとって避難や待機などの準備をし、台風がやってきたときにすばやく動けるよう、タイムラインでしっかりと対策をたてておいてください。

画像提供:気象庁 台風経路図2021年7月25日12:00時点。白い破線の円は予報円、黄色い円は強風域、赤い円は暴風域

 

防災ログ事務局:南部優子


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