降雪・積雪の予報を地図上で 気象庁11月からスタート
2021年11月11日
11月11日 気象庁による雪に関する予報が、11月から新しくなりました。局地的な大雪による混乱が毎年発生しているのを受け、降雪量や積雪の深さの見通しを6時間先まで地図上で確認できるようになります。今冬の前半はラニーニャ現象により大きな寒波がくる可能性も指摘されています。情報をうまく活用し、予測力をつけて対応していきましょう。
ここ数年、局地的な大雪による交通機関などへの影響が大きくなっています。3年前は関東地方、昨冬は北陸地方など、立ち往生した車両の長蛇の列ができて流通が止まり、自衛隊へ救助要請が出るなど大混乱になりました。
これまでも気象庁では大雪に関する情報として地域ごとに降雪量などの予報を行っていましたが、今後はさらに詳細な情報として、降雪量と積雪の深さの予測を1時間ごとに地図上で表示する取り組みを行います。これにより、ドライバーが事前に車両の移動ルートを検討しやすくなります。また、自治体などの道路を管理する機関が除雪や通行規制を行う判断の参考にもなります。
今回新たに行われる地図上の降雪量と積雪の深さの予報は5kmメッシュで表示されます。ただし、地図上での表示は実際より少なめに表示される可能性もあるため、別途発表される気象情報で、地域全体の降雪の動向や降雪予想もあわせて情報をとるようにしましょう。
今冬の大雪に関する警戒はこれからです。近年は、本来だとあまり雪害の起きない地域で大雪となり社会機能が止まってしまう例が多く見られます。いざというときにどこに何の情報があるのかわからないとリスクの回避もできません。雪の便りが本格化する前に、気象庁のサイトへこまめにアクセスして使えるようになっておきましょう。
防災ログ事務局:南部優子