震度5弱の地震 山梨・和歌山で発生

2021年12月6日

12月6日 12月3日、山梨県と和歌山県で震度5弱の地震が相次いで発生しました。

【山梨県の地震】 気象庁によると、午前6時37分頃に発生した山梨県の地震は、震源地が山梨県東部・富士五湖、深さ19kmの地点で、震源の規模を示すM(マグニチュード)は4.8。山梨県大月市で最大震度5弱を観測したほか、中部地方から伊豆諸島にかけて震度4から震度1までを観測しました。

山梨県東部・富士五湖で震度5弱以上の地震が発生したのは、2012年1月28日(M5.4)以来9年ぶりです。この地域はそれまでも、1996年(M5.5)、1983年(M6.0)など、M5以上の地震がたびたび発生している地域です。また、今回の地震の前には、同日の午前2時18分と23分にほぼ同じ場所を震源として地震が発生していました(18分の地震:M4.1、最大震度4/23分の地震:M3.6、最大震度3)。

【和歌山県の地震】 山梨県の地震から3時間弱ほどたった午前9時28分頃、和歌山県を中心に広範で強い地震が発生しました。震源地は紀伊水道、深さ18kmの地点で、地震の規模はM5.4でした。和歌山県御坊市で最大震度5弱を観測したほか、中部地方から九州地方にかけての広い範囲で震度4から震度1となりました。

いずれの地震においても、津波の心配はありませんでした。また幸いなことに、被害の報告も、壁やガラスの破損などにとどまっています。

日本は、プレートの位置、地形、地質、気象などの自然的条件からみて地震が多発する国です。今回の地震に関しては、富士山の活動にも、南海トラフ地震の発生可能性にも影響はないとされていますが、いつ大規模な地震になってもおかしくありません。

今回のように、震度が極端に大きくない地震の発生は、自然から訓練の機会を与えられたと考えてみましょう。突然やってくる地震への心構えをもち、次のような備えがうまく機能するか、今一度確かめてみてください。

【地震への備え】
・建物や設備、備品などの揺れ対策
・情報連絡の手段や連絡先
・安否確認の方法
・避難行動の手順やルート
・備蓄の期限など

画像出典:気象庁ホームページ「地震情報」より 山梨県東部・富士五湖12月3日2時18分頃、6時37分頃、和歌山県北部12月2日23時27分、12月3日9時28分の震度分布図

 

防災ログ事務局:南部優子