周年を迎える災害 心を新たに対策を

2022年1月7日

1月7日 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
年末は数年に一度の寒波で大雪になったところも多く、今も降雪が見込まれる地域もあり、年明け早々から雪対策に追われている方もおられることと思います。
また1月4日6時9分には、小笠原諸島で震度5強という大きな地震が発生しました。早朝の緊急地震速報で驚いた人も多かったことでしょう。現在のところ甚大な被害は報告されていませんが、大地震と大雪が重なると深刻な被害が発生します。いざというときの心構えをもって仕事始めに臨みましょう。

1カ月ほど前の12月3日には山梨県と和歌山県で震度5弱、12月9日にはトカラ列島で震度5強の地震が発生しています。年末には東京で震度3の地震も発生し、体感的に大きな地震が増えているような気持ちになりそうです。

たしかに、首都直下地震や南海トラフ地震など、プレート移動によるエネルギーの蓄積する現象が止まることはありませんから、いつ起きるかわからない巨大地震に備える対策の必要は高まっているといえるでしょう。ただ、日本列島は地理的に自然災害が多く発生する土地ですから、もともと社会に影響を与える頻度は高いのです。例えば震度5弱以上の地震を5年ごとに遡ってみると、年に数回は大きな地震が全国各地で発生していることがよくわかります。

〈2017年〉
福島県沖(10/6、5弱)
鹿児島湾(7/11、5強)
胆振地方中東部(7/1、5弱)
長野県南部(6/25、5強)

〈2012年〉
三陸沖(12/7、5弱、津波98cm)
宮城県沖(8/30、5強)
長野県北部(7/10、5弱)
岩手県沖(3/27、5弱)
千葉県東方沖(3/14、5強)
茨城県沖(3/1、5弱)
山梨県東部・富士五湖(1/28、5弱)

〈2007年〉
神奈川県西部(10/1、5強)
千葉県南部(8/18、5弱)
新潟県中越沖(7/16、6強)※平成19(2007)年新潟県中越沖地震
三重県中部(4/15、5強)
能登半島沖(3/25、6強)※平成19(2007)年能登半島沖地震

〈2002年〉
宮城県沖(11/3、5弱)
青森県東方沖(10/14、5弱)
茨城県沖(11/3、5弱)

〈1997年〉
山口県北部(6/25、5強)
鹿児島県薩摩地方(5/13、6弱、3/26、5強)
愛知県東部(3/16、5強)
伊豆半島東方沖(3/3、5弱)

気象庁が命名するほどの大きな被害が発生した地震は、15年を迎える新潟県中越沖地震と能登半島沖地震です。もっと遡ると、1927年(95年前)に発生した北丹後地震や1872年(150年前)に発生した浜田地震があります。その他、大規模な風水害では1947年(75年前)に発生したカスリーン台風があります。

いつの時代も、日本では何かしらの災害が起きていて、影響を受けるたびに人々がいろいろな対策をたててきたということがみてとれます。コロナ禍での経済活動の混乱も動き、先の読めない昨今ですが、この機会にこれまでの災害をふりかえり、年頭の計画に防災も加えて、賢く備えていきましょう。

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