東京で10センチの雪と4年ぶりの低温

2022年1月10日

1月10日 1月6日から7日にかけて、低気圧の影響で関東南部を中心に降雪となりました。6日16時5分には4年ぶりに東京23区に大雪警報が発表され、東京都心で積雪が10センチに達するなどの大雪となりました。また、7日の朝は強い冷え込みとなり、東京都心では-3.5℃まで気温が下がりました。-3℃以下の気温となったのは4年ぶり、観測以来2番目に低い気温です。千葉県船橋市では観測史上最低気温となる-5.4℃となりました。さいたま市では-8.3℃まで下がりました。

大雪と異例の冷え込みが続いた関東では、雪と凍結で交通の混乱や事故など大きな影響が出ました。
・歩行者や自転車の転倒530人
・首都高速道路の一部、レインボーブリッジなど通行止め
・東京ゲートブリッジで路面の凍結の影響により最大100台の車両が立ち往生
・乗用車や路線バスがスリップする事故が多発
・東海道新幹線、JRなど遅延
・羽田空港と各地を結ぶ108便が欠航、1万人近くに影響

一度雪が降ると、しばらく影響が続きます。特にこれから立春までは寒さが本格化する季節です。日中に雪が解けてぬかるんだところは気温が下がると凍りついて滑りやすくなります。朝夜の通勤・通学の時間帯には特に注意しましょう。

気をつけてほしい足元は、人や車などがよく通って雪が踏みしめられたところや、解けた雪がしみだしたところ、地面と接していない場所は冷えやすく、凍りつきやすくなります。
・橋の上、歩道橋、暗渠の上など
・歩道と車道の段差
・バスやタクシー乗り場
・タイル張りの床(階段、地下鉄・地下街などの出入り口部分)
・横断歩道の白線部分
・マンホール

上記のような場所は特に気をつけてください。ブラックアイスバーンといって、雪がなくなって黒くみえる路面も、実は凍りついてスケートリンク並みにツルツルしている場合があります。転倒を防ぐには、底に溝がある靴を履き、歩幅を小さくして足の裏全体を地面につけるようにして歩くのがコツです。バランスをとるため、両手が空くリュックサックタイプのかばんにし、手袋や防止を着用して転倒時の衝撃を和らげるようにするのもよいでしょう。

寒い日はまだまだ続きます。いつもより余裕をもったスケジュールにして、安全を第一に、時間をかけた移動やテレワークへの変更など、無理のない生活を送りましょう。

防災ログ事務局:南部優子