台風1号発生 日本の南海上へ向かう可能性 防災ニュース

2022年4月8日

4月8日 西大西洋のカロリン諸島で発達していた熱帯低気圧が、4月8日9時、台風となりました。今年に入り初めて、台風第1号(マラカス:台風委員会加盟国フィリピン提案の名称で「強い」の意)です。

気象庁によると、8日12時時点で台風1号はカロリン諸島にあり、中心気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18m毎分、最大瞬間風速は25m毎分の大きさです。今後西北西の方向に時速15kmで北上し、日本の南海上に達する可能性があります。

まだ発生したばかりで、移動も遅いため、今後の発達や進路の予測がかなり難しい台風です。台風の予報円は今後の進路の可能性を大きさで示しており、円が大きいほど予報の誤差が大きいことが読み取れます。
現在のところ、本州を直撃するおそれは少ないとされていますが、前線を刺激し大雨を呼んだり、強風や高波で海上の危険が高まったりする可能性があります。
台風・熱帯低気圧の予報は5日先まで発表されます。実況と24時間までの予報は3時間ごと、それ以降の予報は6時間ごとの発表です。台風が日本列島に接近してくると1時間ごとに発表があり、状況がより細かくわかるようになります。

お花見前線が通り過ぎるといよいよ梅雨前線・台風が本格化し、風水害の季節がやってきます。今のうちに気象庁の提供する情報について、発表のタイミングや発表内容、予報図の見方に慣れておき、大型台風の襲来に備えた情報収集に不備がないかの検証をしておきましょう。

写真出典:気象庁 台風情報 2022年4月8日12時発表

防災ログ事務局:南部優子


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