長引く東北・北陸の大雨 今後も要注意 防災ニュース

2022年8月11日

8月11日 8月に入ってから東北・北陸地方を中心に長雨が続いています。今後、お盆明けごろまで前線が停滞しそうな気配です。雨量が累積し、地盤が緩んで土砂災害を引き起こしたり、河川の越水や溢水、氾濫を招いたりするかもしれません。帰省などで普段と異なる場所へ移動する方も多いかと思います。改めてハザードマップなどで地勢と起きやすい被害を把握し、気象情報をよく読み解いて慎重に動きましょう。

8月3日からの大雨は、はじめに低気圧が東北地方を横断した後、低気圧に伴う前線が4日にかけて北陸地方を南下して停滞し、5日は本州の南岸まで下がりました。この低気圧や前線に向かって南にあった高気圧の縁を回る空気や台風6号の影響による暖かく湿った空気が流れ込み、3日から5日にかけて東北地方・北陸地方を中心に、記録的な大雨となりました。その後、6日から7日にかけて、上空の寒気と高気圧の縁を回る空気の影響により、大気の状態が不安定になったため、局地的な大雨が相次ぎました。前線は、さらに北日本へのび停滞しています。今後1週間ほどは警報級の大雨になる可能性があり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、落雷、竜巻などの突風、ひょうに注意が必要です。

一連の大雨により、東北地方の日本海側や北陸地方などの各地で被害が発生しています。消防庁情報によると、8日12時の集計で、全半壊・一部損壊、床上・床下浸水といった住家被害が3300棟以上、行方不明者・負傷者が10名ほどになりました。その他にも、福井県では浸水の影響で陥没した道路に車ごと落ちて亡くなった方もおられます。一級河川では、山形県の最上(もがみ)川、秋田県の米代(よねしろ)川、石川県の梯(かけはし)川で氾濫が発生しました。その他、県管理の河川では、24水系66河川に、堤防決壊や越水などの被害が発生しています。土砂災害による道路や鉄道被害も大きくなっており、山形県では橋の崩落により車が流され行方不明者が出ました。福井県では孤立集落も発生しています。

この大雨に対し、政府は、3日に内閣府災害対策室を設置し、情報収集にあたっています。各自治体でも災害対策本部が設置されています。新潟県、山形県、石川県、福井県からは、人命救助や給水支援を目的とし自衛隊への災害派遣要請が出されました。自衛隊・警察・消防などの救助隊や、応急復旧の部隊が活動するほか、社会福祉協議会による災害ボランティアセンターも立ち上がり、支援の体制を整えています。

これからも雨が続く地域があります。累積した雨量の影響で、少しの雨でも土砂災害や内水氾濫などが起きやすくなっているかもしれません。また、今回の大雨は8月の猛暑の中で起きています。湿度の高い高温の中での被災生活など、熱中症のリスクも高まり、今後もさらに被害が拡大することが予測されます。

以下に、気象庁のホームページから得られる情報と、画面例を挙げておきます。普段から見慣れておき、気象情報から今後の状況を予測できるよう、読み取りの練習をしておいてください。

 

<参考>※最新情報ではありません
気象庁 雨雲の動き(線状降水帯が発生し、顕著な大雨に関する情報が出されている状況)

 

キキクルの表示例

(土砂災害)

 

(河川の氾濫など)

警報・注意報の推移と今後の予測例

 

防災ログ事務局:南部優子


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