大雨の後の地震は特に地盤に注意を 北海道で震度5強 防災ニュース

2022年8月14日

8月14日 北海道の北部で、8月11日深夜、震度5弱・震度5強の地震が30分ほどの感覚で立て続けに発生しました。震源が浅く、今後しばらくは地震活動が活発になる可能性があります。また、北海道は先週来の前線の影響によるまとまった雨で地盤がさらに緩んでいる可能性もあります。土砂災害に十分警戒が必要です。

8月11日午前0時35分頃に震度5弱、同日午前0時53分頃に震度5強の地震が発生しました。震源地は北海道宗谷地方北部、震源の深さは4kmとごく浅いところでした。地震の規模を示すマグニチュードは5.4と推定されています。この地震により、漏水や道路の陥没・隆起などの被害が発生しているとのことです。

北海道宗谷地方は活断層の多い地域で、まとまって地震が発生する可能性があります。今回の地震の後も、午前1時04分に震度3、午前2時14分に震度4と、立て続けに地震が起きています。当面の間、今後の余震には十分な警戒が必要です。

さらに、震度5強を観測した北海道那珂川町は、8日に前線の影響で167mmの雨を観測した地域です。これは、平年の8月の1か月分の雨量を超えるものでした。大雨と地震で地盤がゆるみ、今後の余震や降雨により、土砂災害が発生しやすくなっている可能性があります。

大雨、台風、猛暑、地震、噴火など、自然現象は発生するタイミングも場所も選びません。いつどこで何が起きてもすばやく命と生活を守ることができるよう、情報を集め、判断し、行動するための備えを見直しておきましょう。

出典:気象庁 地震情報 2022年8月11日00時56分発表

 

防災ログ事務局:南部優子


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