台風14号発生 シルバーウイーク中に大雨のおそれも 防災ニュース

2022年9月16日

9月16日 小笠原近海の熱帯低気圧が9月14日午前3時に台風14号(ナンマドル)になりました。今後、週末の三連休にかけて、沖縄・九州・四国などに接近する予定です。西日本を中心に大雨をもたらす可能性があり、注意が必要です。
台風14号は、9月14日現在、ゆっくりとした速さで進んでいます。進行速度が遅いと規模が発達する可能性も高くなり、また進路も定まりづらいため、今後の予想は不確定な要素が多くなります。台風経路の予報円は、想定した時刻に台風の中心が通る可能性の高い範囲を示すもので、円がとても大きくなっているのは、東寄りに進んだ場合と西寄りに進んだ場合の誤差が大きいことを示しています。台風の規模はこの図では表されていません。(台風の規模や強さなどの読み取り方については末尾の参考情報をご覧ください)

週末の連休にかけて、海や山のレジャーも含め、お出かけを予定されている方もおられるでしょう。特に西日本は、台風の影響による交通機関の混乱などが予測されます。また、規模が大きい台風になった場合は、東日本でも強風にのった局地的な大雨になる可能性もありそうです。今後の気象情報によく注意し、どのような備えが必要になりそうか、事前に確認しておきましょう。

※台風14号の名称「ナンマドル」はミクロネシアの提案による有名な遺跡の名前が由来です。

【台風の勢いの目安】
台風の勢いは、中心付近の最大風速によって区分されています。
・猛烈な:  風速54m/s以上
・非常に強い:風速44m/s以上54m/s未満
・強い:   風速33m/s以上44m/s未満
・表現なし: 風速33m/s未満

風の強さの目安としては、瞬間風速(3秒間平均)で、20m/sは風に向かって歩くのが難しくなってくる強さです。30m/sは自動車の運転が困難になる強さ、40m/sはトラックが横転するおそれのある強さ、50m/sは樹木が倒れる強さ、60m/sは住家が倒壊したり鉄骨構造物が変形したりする強さとされています。

表出典:気象庁 風の強さと吹き方 平成29年9月一部改正

 

台風は巨大な空気の渦巻で、反時計回りに風が吹き込んでいます。このため、進行方向に向かって右側の風が強くなり、左側の風は比較的小さくなります。気圧が最も低い中心部分は「台風の眼」と呼ばれ、風は弱まります。眼の近くの風は最も強くなります。

【台風の大きさの目安】
台風の大きさは、強風域の半径で区分します。
・超大型:800km以上
・大型: 500km以上800km未満
・表現なし:500km未満

図出典:気象庁 台風の大きさと強さ

大型の場合は本州の大半が入り込むほどの大きさ、超大型の場合は日本列島の大半が入ってしまう大きさになります。

気象庁では、風の吹き方と雨の降り方を階級表にまとめたリーフレットも公開しています。
台風情報が発表されたら、進路だけでなく、大きさや強さの数値にも着目し、暴風・大雨の予測と影響範囲をよく確認して備えておきましょう。

出典:気象庁 台風情報より台風14号(台風経路図)2022年9月14日06時

 

【参考情報】
気象庁 台風について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/index.html
気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/amekaze/amekaze_index.html
 
防災ログ事務局:南部優子


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