最も遅く上陸した台風は11月末(平成2年台風28号) 防災ニュース

2022年11月30日

11月30日 台風は夏から秋にかけて襲来するものというイメージが強いところですが、11月の終わりにやってきたものもあります。1990(平成2)年の台風28号は、11月30日に和歌山県白浜町の南に上陸し、本州を横断しました。台風の上陸記録としては、記録が残る1951年以降で最も遅い台風です。台風28号は上陸後まもなく温帯低気圧に変わりましたが、広い範囲で大雨・暴風となり、全国で死者・行方不明者4名、家屋の全半壊162棟の被害が発生しました。

1951年から2021年までの気象庁の統計による、上陸日時が早い台風と遅い台風を紹介します。

<上陸日時が早い台風>
1位:1956年4月25日 鹿児島県
2位:1965年5月27日 千葉県
3位:2003年5月31日 愛媛県
4位:1953年6月07日 熊本県
5位:2004年6月11日 高知県
6位:1963年6月13日 高知県
7位:2012年6月19日 和歌山県
8位:1997年6月20日 愛知県
9位:1978年6月20日 長崎県
10位:2004年6月21日 高知県

<上陸日時が遅い台風>
1位:1990年11月30日 和歌山県
2位:1967年10月28日 愛知県
3位:2017年10月23日 静岡県
4位:2004年10月20日 高知県
5位:1955年10月20日 和歌山県
6位:1979年10月19日 和歌山県
7位:1998年10月17日 鹿児島県
8位:1987年10月17日 高知県
9位:1951年10月14日 鹿児島県
10位:2014年10月13日 鹿児島県

1年のうち8か月間は台風が襲来する可能性のある季節といえます。今後は、気候変動によりさらにこの期間が延びてくるかもしれません。また、大雨や突風などは台風以外の要因でも発生します。風水害対策は季節を問わず備えておくものとして、周囲の環境や備蓄を整えておきたいところです。

防災ログ事務局:南部優子


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