国交省 3D都市モデル「プラトー」のチュートリアル公開 防災ニュース

2022年12月28日

12月28日 国土交通省の主導により、全国の都市空間データを仮想空間に再現し、3D都市モデルを整備、活用、オープンデータ化するプロジェクト「PLATEAU(プラトー)」の取組みが進められています。
このほどWebサイトに3D都市モデルを用いた開発チュートリアルが公開されました。

国土交通省が主導で取り組む「プラトー」は、2020年度にスタートしたプロジェクトで、スマートシティをはじめとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。デジタル地図情報をオープンデータ化し、現実の都市空間を仮想空間に3D都市モデルとして再現する「デジタルツイン」を構築してデジタル・インフラを確立させ、防災やまちづくり、観光など、さまざまな社会課題の解決や新たな市場の創出を促すものです。

3D都市モデルでは、建物ごとの高さや用途、築年数などのデータがひもづき、災害リスクや人流データを反映させて3Dマップ上でシミュレーションできるようになっています。
今回公開されたのは、開発チュートリアルページ「Learning」です。プラトーのデータ構造がどのようになっているのか、どのようにデータを活用して開発すればよいか、既存の開発ツールを使う場合にはどうするのかといった解説トピックが並び、基礎から学ぶことができます。現在、プラトーや3D都市モデル、地理データなど5つのチュートリアルが公開されています。今後も分野やツールを拡大し、順次公開を進める予定です。

政府が進める「ソサエティー5.0」のスマート社会実現に向け「デジタルツイン」の技術は最も注目を集めるDX事業です。防災の分野においてもデジタルツインは不可欠な推進力といえるでしょう。仮想空間に入り込み災害シミュレーション訓練を行ったり、発災時に現場とリアルタイムでつながりながら仮想空間で指示をだしたりする未来が、すぐそこまで来ています。

防災ログ事務局:南部優子


関連ニュース