2022年に起きた災害 防災ニュース

2022年12月28日

12月28日 2022年は、新型コロナウイルス感染症が依然猛威を振るう中、それでも経済活動を止めないための様々な試行錯誤が続いた年でした。自然災害では、地震災害も気象災害も、極端な規模での人的被害が発生する事態にはいたらなかったものの、震度5弱以上の大きな揺れを感じた地震は九州から北海道まで毎月のように起き、大規模な浸水被害も発生しました。例年にない早さで梅雨明けとしたもののその後大幅に見直されて期間が変更されたり、6月の下旬から異常気象とコメントが出るほどの猛暑が続いたりもしました。実災害への対応を行う中での事業継続を図る経験を積んだ1年だったといえるかもしれません。
気象庁が発表した災害状況をもとに、2022年に発生した主な災害を振り返ってみましょう。

【震度5弱以上を観測した地震】
・2022年01月04日 父島近海(M6.1)震度5強
・2022年01月22日 日向灘(M6.6)震度5強 負傷者13名
・2022年03月16日 福島県沖(M7.3、7.4)震度6強 死者3名、負傷者247名
・2022年03月18日 岩手県沖(M5.5)震度5強
・2022年04月19日 茨城県北部(M5.4)震度5弱
・2022年05月22日 茨城県沖(M6.0)震度5弱
・2022年06月19日 石川県能登地方(M5.4)震度6弱
・2022年06月20日 石川県能登地方(M5.0)震度5強
・2022年06月26日 熊本地方(M4.7)震度5弱
・2022年08月11日 上川地方北部(M5.2、5.4)震度5弱、5強
・2022年10月02日 大隈半島東方沖(M5.9)震度5弱
・2022年10月21日 福島県沖(M5.0)震度5弱
・2022年11月09日 茨城県南部(M4.9)震度5強

【災害をもたらした気象】
・2022年8月01日~11日 北海道地方や東北地方、北陸地方を中心とした記録的な大雨
・2022年9月17日~20日 台風14号(九州地方中心に西日本から北日本にかけて暴風・大雨)
・2022年9月22日~24日 台風15号(東日本太平洋側、静岡県・愛知県で大雨)

今後も災害対応と感染対策の両立は必要です。2022年以降も厳しい条件が重なり、難しい判断に迫られる事態が起きるかもしれません。
昨今の災害対応の基本は、安全確保を最優先する待機や避難です。とはいえ、少しでも早く再開しなければ事業継続が困難になりかねません。いかに安全確保と事業継続のバランスをとっていくかが今後も引き続き重要な観点となってきます。
企業も従業員も、しっかりと情報のアンテナを張って、適時的確な状況の把握と適切な行動を確かなものとし、いつ災害に遭遇しても情報収集と判断、行動開始ができるよう備えましょう。

防災ログ事務局:南部優子


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