グリーンインフラの新技術開発支援へ|国交省 防災ニュース

2023年1月13日

1月13日 国土交通省では、グリーンインフラに関する先端的技術やサービスの開発を産官学連携で促進するため、「グリーンインフラ創出促進事業」を実施し、1月27日まで公募しています。

グリーンインフラ(Green Infrastructure)は、自然環境がもっている生態系の多様な働きを活用してインフラを整備することで地域課題を解決し、持続可能で魅力ある地域づくりを行おうとする考え方です。具体的には、次のような取組が行われています。
・保安林の整備:森林のもつ保水力や、土砂の流出を防ぐ働きを、水源の涵養や防災に活用
・都市緑化:ヒートアイランド現象の抑制など快適な都市空間の創出に活用
・都市の雨水浸透性の向上:レインガーデンや透水・保水性の高い舗装などにより、河川や下水管の負荷を減らし、洪水対策に活用
・生態系に配慮した生活空間の整備:自然の営みを考慮した河川域の整備など、景観や環境教育の推進の場として活用

グリーンインフラの特長は、単なる自然保護や環境にやさしい対策ではなく、自然が本来もっている機能を積極的に活用していくところです。防災・減災や温暖化対策だけでなく、観光や地域振興の効果や、地域内の多様な主体が協働で計画、整備、維持管理に参画することにより新たなコミュニティが創出されるなど、さまざまな効果が期待されています。2020年3月には、産官学の多様な主体が参画した「グリーンインフラ官民連携プラットフォーム」(https://gi-platform.com/)も設立されました。

今回の「グリーンインフラ創出促進事業」の募集は以下の要領で行われています。
<応募テーマ(選定の対象となる技術)>
1):防災・減災に係る雨水浸透技術
2):定量的な効果のモニタリング技術
3):上記以外でグリーンインフラに関する技術(新技術の実用化に向けた研究・開発等の必要性が認められる提案)
<公募期間>
2022(令和4)年12月12日(月)~2023(令和5)年1月27日(金)17:00 ※必着

企画提案については、有識者で構成される評価委員会の審査を経て、研究開発を実施します。
<募集サイト>https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo10_hh_000278.html

防災ログ事務局:南部優子


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