第18回水害サミット|被災経験のある市町村からのメッセージ 防災ニュース

2023年6月21日

<6月21日投稿>全国の水害を経験した市町村が一堂に会する「水害サミット」が開催されました。今年で第18回となります。水害対策に取り組む25市町と国土交通省が参加して「流域治水~上流・中流・下流の水害対策と相互理解~」をテーマに意見交換を行いました。水害サミットは、全国の大きな水害経験のある市町村長が、体験や教訓の意見交換を行い、全国に防災・減災に関する情報発信する場として、2005(平成17)年から年1回開催されています。これまでにも甚大な被害を生じさせた水害のたびに提言を発表しています。

公式ホームページには、災害発生時、災害復旧時、平常時と3つの段階に分けて水害対応のノウハウが掲載されているほか、災害時にトップがなすべきこととして、以下の心得が示されています。自治体に限らず組織として重要な判断・行動のポイントが入っています。ぜひ参考にしてください。

<災害時にトップがなすべきこと(要約)>
1. 「命を守る」ということを最優先し、避難指示を躊躇してはならない。
2. 判断の遅れは命取りになる。何よりもまず、トップとして判断を早くすること。
3. 人は逃げないものであることを知っておくこと。
4. ボランティアセンターをすぐに立ち上げること。
5. トップはマスコミ等を通じてできる限り住民の前に姿を見せ、「全力をあげている」ことを伝え、被災者を励ますこと。
6. 住民の苦しみや悲しみを理解し、トップはよく理解していることを伝えること。
7. 記者会見を毎日定時に行い、情報を出し続けること。
8. 大量のごみが出てくる。広い仮置き場をすぐに手配すること。
9. 職員に対し「お金のことは心配するな。やるべきことはすべてやれ」と見えを切ることも必要。
10. 忙しくても視察は嫌がらずに受け入れること。
11. 応援・救援に来てくれた人々へ感謝の言葉を伝え続けること。
(水害サミットホームページより https://www.mlit.go.jp/river/suigai/top/index.html

画像出典:水害サミットホームページ

 

防災ログ事務局:南部優子


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