法務省の登記所備付の地図データはオープンに G空間情報の活用が進む 防災ニュース

2023年7月18日

<7月18日投稿>地図データを使ったサービスのベースとなる「G空間情報」の活用が進んでいます。2023年1月から法務省の登記所備付地図(不動産登記法に基づく地図及び地図に準ずる図面)の電子データが無償で一般に公開されており、ダウンロードして活用することができるようになりました。国主導で信頼できる地図情報が統一されたデータフォーマットによって公開されたことで、さまざまな領域で活用が進んでいます。

G空間は、Geospatial Technology(地理空間情報技術)の頭文字を用いたもので、ICTの進展により特に注目される科学技術のひとつです。法務省が提供するG空間情報は、G空間情報センターをプラットフォームとして一般公開され、誰でも自由に検索・閲覧・ダウンロードができるようになっています。データは加工可能なXML形式で提供されていることから、都市計画やまちづくり、農業、流通など様々な分野のサービスへの展開が期待されています。災害の分野においても、G空間情報を活用したシミュレーションのほか、ドローンによる空撮情報と重ね合わせた被災情報の解析など、これまですぐには調査に入ることが難しかった場所へも無人で調査を行い、リアルタイムで状況把握を行うことができると期待が高まっています。

デジタルデータを活用したDX(デジタル・トランスフォーメーション)では、国土交通省の主導により、現実の都市空間を仮想空間に3D都市モデルとして再現するデジタルツインのオープン化で、防災などの社会課題の解決や新たな市場の創出を促す「PLATEAU(プラトー)」の取組みも進められています。防災の取り組みは、デジタル情報をもとにしたシミュレーション訓練を行ったり、発災時に現場とリアルタイムでつながりながら仮想空間で解析を進め、対応を判断したりする未来が、すぐそこまで来ています。

参考情報
法務省 地図データのG空間情報センターを界した一般公開について
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00494.html

国土交通省 行政ニーズに対応した汎用性の高いドローンの利活用等に係る技術検討会
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/gijyutu/sosei_safety_tk2_000041.html

国土交通省 PLATAU
https://www.mlit.go.jp/plateau/

防災ログ事務局:南部優子


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