2023年に起きた災害 防災ニュース

2023年12月25日

<12月25日投稿>2023年は、新型コロナウイルスが感染症法上の第5類へ移行し、少しずつ経済活動が回復する一方で、原材料や燃料の高騰による値上げラッシュなどの厳しい状況が続きました。例年日本を襲う自然災害でみると、人的被害に至る大規模地震は比較的少なく、台風も、年間発生数が16、上陸数も1にとどまりました。その代わりに目立ったのが暑さでした。各地で年間の酷暑日・猛暑日・真夏日の最多記録が更新され、11月になっても真夏日が観測されるなど、暑さが際立ちました。世界的にも異常な高温が発生し国連事務総長が「地球沸騰化」とコメントするなど、温暖化への危機感がつのる年となりました。

【日本付近で発生した主な地震】
・2023年5月05日 石川県能登地方(M6.5、M5.9)震度6強、5強 死者1名、負傷者49名
・2023年5月11日 千葉県南部(M5.2)震度5強 負傷者9名
・2023年6月11日 苫小牧沖(M6.2)震度5弱 負傷者1名

【災害をもたらした気象】
・2023年6月1日~3日 西日本から東日本の太平洋側を中心とした大雨
・2023年9月28日~7月16日 九州地方を中心とした大雨
・2023年9月7日~9日 台風13号(関東甲信越地方・東北太平洋側で大雨)

現在もエルニーニョ現象は続いており、暖冬傾向とされつつも局所的に大雪の可能性もある不安定な気象が指摘されています。2024年以降も、気象災害がより激しくなる中で年々発生の可能性が高まるプレート型地震による大規模な地震・津波災害が重なる広域・複合災害のリスクなど、安全確保のための休止や避難とビジネスの継続に関するバランスをとるのが難しくなる事態に陥るかもしれません。企業も従業員も、しっかりと情報のアンテナを張って、適時・的確な状況の把握と適切な行動を確かなものとし、いつ災害に遭遇しても冷静に情報収集と判断、行動開始ができるよう、備えましょう。

防災ログ運営事務局


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