能登半島地震で震度5強 引き続き警戒を 防災ニュース

2024年6月4日

<6月4日投稿>元日の夕方に大きな地震被害を受けた能登半島で、再び震度5強の揺れを観測しました。2024年6月3日6時31分、石川県能登地方にマグニチュード5.9の地震が発生しました。震源の深さは10kmとごく浅く、最大震度は輪島市、珠洲市の震度5強。新潟県で震度4、福島県、富山県、福井県、長野県で震度3と、広範囲で体に感じる揺れを観測しました。地震活動は活発です。6:31の地震の後8:40までの約2時間のあいだに、能登半島周辺で震度4から震度1の地震が9回発生しています。

大規模な地震発生後の地震活動について、気象庁では、最大震度5弱以上を大地震とし、発生から1~2時間後から今後の地震活動の見通しや防災上注意が必要な事項を発表します。
・1週間程度は、最初の大地震の規模と同程度の地震に注意
・特に地震発生後2~3日程度は、規模の大きな地震に注意
・付近に活断層がある、過去に同程度の規模の地震が続いて発生したことがあるなど、その地域の特徴に応じた呼びかけも発表されることがある
・落石や崖崩れ、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性も高まるため、降雨の状況にも十分注意し、危険な場所には立ち入らない

なお、以前は大規模な地震の後に続く地震を「余震」と呼んでいましたが、2016年に発生した熊本地震(同規模の大地震が連続発生)の教訓から、後続の地震は規模が小さいという誤解を招かないよう、「余震」ではなく「地震」という言葉を使用し、さらに規模の大きな地震への注意を怠らないよう、防災上の呼びかけを行っています。

気象庁では、大地震後の地震活動に関する基礎的な知識やよくある質問をまとめています。参考にしてください。

気象庁 大地震後の地震活動(余震)について
https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/aftershocks/index_whats_aftershock.html

画像出典:気象庁 地震情報 2024/06/03 06:36 発表

防災ログ事務局:南部優子


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