防災拠点の広がり、「防災道の駅」追加選定 防災ニュース

<5月19日>国土交通省は5月14日、地域防災計画等で広域的な防災拠点として位置づけられており、その役割を発揮できるよう重点的な支援が実施される「防災道の駅」として新たに40の駅を追加選定することを発表した。2021年に発表された39駅と合わせて、全国で79駅が選定されたこととなる。
 「防災道の駅」は、大規模災害の発生等で自衛隊などの救助活動の拠点となったり緊急物資の基地となったりなど広域的な防災拠点として役割を果たすことが求められている。そのための支援として交付金による防災機能の整備や強化、BCP策定支援、実践的な防災訓練の実施などが行われる。
 実際に「防災道の駅」は2024年の能登半島地震においても活用されており、道の駅「のと里山空港」は道路啓開支援センターとして支援物資の集配や道路啓開活動の拠点として活用された。また道の駅「あらい」では、NPO団体主催の防災セミナーの活動で結びついた各駅が連携して、一度「あらい」に備蓄品を集積し、その後「のと里山空港」へ輸送するといった広域支援の拠点としても効果を発揮した。今後広域的な被災するような事態に陥った場合にも、このような事例のように各拠点の連携も求められるであろう。

参考文献
“「防災道の駅」について”、国土交通省
https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/pdf/bosai_base.pdf
“「防災道の駅」を追加選定!~新たに40駅が追加され、全国で79駅となります~”、国土交通省
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001888550.pdf


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