能登 出水期に備えた合同点検を実施 防災ニュース

<6月12日>国土交通省北陸地方整備局能登復興事務所は、輪島市および珠洲市管内にて、各市および石川県と合同で被災河川の復旧状況等を確認する合同点検を6月3日・5日に実施しました。同市では、令和6年能登半島地震や令和6年奥能登豪雨災害により、一部の河川で甚大な被害が発生しました。該当する河川においては、国直轄および権限代行によって、国土交通省が復旧工事を進めていました。令和7年3月末の奥能登地区流域治水対策検討部会・第2回会議では、第一段階として、被災した34河川の応急的な復旧工事を同年の出水期までに完了させることなどを盛り込んだ奥能登地区緊急治水対策プロジェクト(案)が提示され、おおむね5月中に工事を終了する見通しが立っていました。
 そのような流れの中で、第一段階の応急復旧工事の進捗を確認するとともに、現状の危険リスク等について情報共有を図ることを目的として、合同点検は実施されました。輪島市内では河川・砂防・地すべり対策事業の対象である6箇所が3日に、珠洲市内では河川・海岸・地すべり対策事業の対象である4箇所が5日に、それぞれ点検実施箇所として指定され、河川の氾濫を防ぐための大型の土嚢が護岸に固定されていることを確認したり、工事の進捗状況を確認したりしました。
 緊急治水対策プロジェクトでは、第二段階として令和10年度までに、全河川の本復旧および改良工事の完了および洪水浸水想定区域の見直しの完了を目標としており、引き続き、工事の進捗状況が注視されるところです。

参考文献
「令和6年能登半島地震及び大雨に伴う災害復旧出水期に備え、合同点検を実施します~国・県・市が合同で権限代行箇所等を確認~」, 国土交通省 北陸地方整備局 能登復興事務所, https://www.hrr.mlit.go.jp/notofukkou/news/250526notofukkou.pdf

「奥能登地区緊急治⽔対策プロジェクト(案)について」, 奥能登地区流域治⽔協議会, https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kasen/ryuikichisui/documents/okunotobukai_2_document.pdf


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