全国で梅雨入り、本格的な大雨シーズンへ 防災ニュース
<6月15日>気象庁仙台管区気象台は2025年6月14日、同日頃に東北地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。これにより、「梅雨が無い」とされる北海道を除く日本の全域が梅雨に突入したことになります。(1)
気象庁の速報値によると、今年の梅雨入りは平年並か、数日程度遅い地域が大半です。平年と比べて差が大きいものとしては、沖縄地方では2週間ほど遅く、一方で九州南部では2週間ほど早い梅雨入りとなりました。全国的に梅雨入りが遅かった2024年と比べると、多くの地域で1週間以上早いものとなっています。
既に大雨も発生しています。6月9日には鹿児島県で線状降水帯が発生し、気象庁から「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されました。気象庁によれば、線状降水帯とは「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、長さ50~300km程度、幅20~50km程度の線状に伸びる強い降水域」であり、過去に甚大な水害を引き起こした例も多数存在します。さらに6月11日には、南シナ海で台風第1号も発生しました。このように本格的な出水期を迎えた今こそ、改めてご自身の備えを確認してみてはいかがでしょうか。
具体例としては
最新の情報を確認する: 気象庁や自治体が発表する警報・注意報、避難情報に常に注意を払う。
危険と避難先を知る: ハザードマップで自宅や職場周辺の浸水・土砂災害リスクと、安全な避難場所・経路を確認しておく。
備えを万全にする: 非常食や飲料水、各種用品の備蓄、防災バッグの中身等をこの機会に点検する。
などです。
平時にこうした準備を整えておくことが、万が一の際の安全確保、被害軽減に繋がるでしょう。
(1): 沖縄地方に関しては5月22日頃に梅雨入りした後、6月8日頃に梅雨明けした模様です。
参考文献
“令和7年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)”. 気象庁. https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html . 参照日2025/6/14.
“予報が難しい現象について (線状降水帯による大雨)”. 気象庁. https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yohokaisetu/senjoukousuitai_ooame.html . 参照日2025/6/14.
“気象庁仙台管区気象台. 梅雨入りに関するお知らせ”. 気象庁. 2024/6/14. https://www.data.jma.go.jp/sendai/topic_old/25/20250614_tsuyuiri.pdf . 参照日2025/6/14.
“《コラム》盛夏期前の曇・雨天”. 気象庁. https://www.data.jma.go.jp/cpd/j_climate/hokkaido/column_tsuyu.html . 参照日2025/6/14.
“令和7年 台風第1号に関する情報”. 気象庁. 2025/6/11 10:20. https://www.jma.go.jp/bosai/information/typhoon.html#format=text&fname=20250611011702_0_VPTI51_RJTD.json . 参照日2025/6/14.
“顕著な大雨に関する全般気象情報 第1号”. 気象庁. 2025/6/9 19:08. https://www.jma.go.jp/bosai/information/#area_type=centers&info_id=20250609100816_0_VPZJ50_010000&format=text&area_code=011000 . 参照日2025/6/14.
