西日本豪雨と北海道胆振東部地震(防災専門図書館 企画展開催中) お知らせ

2018年10月21日

10月22日 「いま、日本中で被災地はどれほどあるのだろう…」。これは、北海道胆振東部地震の被災者の言葉です。
今年は自然災害が多発した年と言えます。4月9日に島根県西部地震、6月18日は大阪府北部の地震が発生しました。6月28日から7月8日にかけては台風7号と梅雨前線の影響による西日本豪雨が広範囲に甚大な被害をもたらし、12号は東から西へと逆走して九州南部で迷走しました。気象庁が「災害と認識する」とした酷暑のなか、8月15日には15号が宮崎に直接上陸して玄界灘へ抜け、20号と同じく四国から近畿へと上陸した21号は、あの第2室戸台風を越える潮位に加え強烈な突風をもたらし、電気や交通のインフラ等に多大なる被害を与えました。そして、9月6日3時7分に北海道胆振東部地震(震度7)が発災。「台風の後片付けが一段落してホッとしたその夜中、いきなり地震が襲ったんだ」と、被災者された友人をもつ来館者の方が話してくださいました。

防災専門図書館では、災害が発生すると情報収集につとめ、整理して展示するようにしています。現在「福井地震」の企画展を開催中ですが、西日本豪雨と北海道胆振東部地震のミニ展示を始めました。
西日本豪雨は、㈱防災ログ・㈱パスコが撮影された被災地写真と、それらと比較できるように国土地理院の浸水推定段彩図、崩壊地等分布図などを展示。さらに被災地発行の新聞(山陽新聞・愛媛新聞・中国新聞・西日本新聞)や被災写真集をご覧いただけます。
北海道胆振東部地震は、真厚町の土砂災害や札幌市清田区里塚の液状化の写真、北海道の軽石・火山灰の分布図、気象庁の地震情報などを展示しています。また、北海道新聞・苫小牧民報も現地から届いています。

日本は災害の多い国であり、そこで暮らすということは、誰もが被災者になり得るということです。だからこそ、自身に身近な地域が持つ潜在的なリスクを知り、情報収集を怠らず準備をして行動する、そうしなければ命を守れない。当館では、それを伝えながら、「知り」「行動する」ためのお手伝いをしていきたいと思います。


企画展「震度7の連鎖:首都直下地震を考える ~福井地震から70年~」
(会期:12月28日まで)
https://www.city-net.or.jp/library/archives/3265


<防災専門図書館> https://www.city-net.or.jp/library/
住所:東京都千代田区平河町2-4-1 日本都市センター会館8階
電話:03-5216-8716
開館時間:平日9時~17時
入館料:無料
最寄駅:地下鉄永田町駅・麹町駅(Google mapでも検索できます)

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