広島県安芸区の土石流 60秒で住宅地に到達か 防災ニュース
2018年8月3日
8月3日 京都大学防災研究所の竹林洋史准教授は1日、5人が亡くなった広島市安芸区矢野東の梅河団地で起きた土石流について、発生からわずか60秒で住宅地に到達したとのシミュレーション結果を発表した。
今回のシミュレーションでは現地の斜面の映像や地形データをもとに、土石流が住宅地に到達するまでの経過を分析した。その結果、土石流は山頂付近などの少なくとも3カ所で発生、治山ダムを乗り越え平均速度32キロのスピードで住宅地に流れ込んだことが分かった。分析結果より、発生から約60秒で住宅地に到達したと考えられ、「気づいてから逃げるのはほぼ不可能な状況。ダムを過信せず、早めの避難が重要である」と竹林教授は指摘している。
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