東京都内 3人に1人が治療を受けられず死亡する可能性~首都直下地震~ 防災ニュース

2019年9月10日

9月10日 首都直下地震の被害予測について、医師不足などにより、当初の想定を大幅に上回る人が死亡するという試算が発表されました。防災科学技術研究所と日本医科大学の研究グループによるもので、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が起きた場合、都内では数時間後から5日以上もの間、医療スタッフが不足し続けるそうです。このため、地震発生から8日間で、都内の医療機関に搬送される21,000人以上の負傷者のうちの約3人に1人、全体で6,500人以上もの人たちが、治療を受けられずに死亡するおそれがあります。治療を受けていれば96%が助かるはずの命です。大都市における災害対応のひとつとして、大量の医療関係者を被災地に送り込む人員体制の整備や輸送手段の確保などが重要であることが指摘されています。
防災ログ運営事務局:南部優子


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