高層階のマンション防災 取り組み推進を 東京都23区 防災ニュース
2019年9月19日
9月19日 東京23区では、高層階に居住する人の割合が高い区の多くで、マンション防災の対策を進めています。
高層階のマンションは、地震発生時に建物そのものが倒壊する恐れは低い一方、強い揺れに対する家具の転倒や、エレベーターが使えず中高層階で孤立する懸念、防音性が高いことから助けを呼ぶ声が聞こえづらくなる可能性、排水管の損傷確認がすむまでトイレが使えなくなる課題など、マンション特有の問題点が指摘されています。
建物が倒壊する可能性の低いマンションの場合、そのまま自宅で生活する「在宅避難」が基本とされます。各区の対策や助成制度を活用しながら、自主防災組織の機能強化を図り、マンションの高層階に食料・水・資機材を整備したり電源を確保したりする機能整備を進めつつ、住民どうしの安否確認訓練などの充実が重要です。
防災ログ事務局:南部優子