世界の2割弱の災害を0.25%の面積で引き受ける日本 防災ニュース

2019年10月11日

10月11日 10月も中盤に向かうこの時期に、またもや大型台風19号が迫ってきています。地震・津波だけでなく、台風や前線、竜巻などによる災害も、年々脅威を増しています。日本はもともと世界の中で災害が多く発生する国です。必ず災害に遭遇すると心得て、平穏な日常のあいだに備えておきましょう。
内閣府がまとめる防災白書によると、世界の0.25%ほどしか国土面積のない日本ですが、マグニチュード6以上の地震が発生する割合は18.5%、自然災害による被害額は17.5%と、桁違いに多くなります。

また、次のような地理的特徴をもっているため、風水害や土砂災害が発生しやすいのです。
・世界平均より年間降水量が多い(世界平均 約1000mm 日 約1800mm)
・2000m級の山脈が列島を分断し、雨雲が折り重なってしまう
・河川が短く急勾配のため、水をためておく力が弱く、平常時に対する洪水時の流水量が多い(テムズ川8倍 利根川100倍)
・山林面積が多く、居住可能な土地が川沿いなど僅かな場所しかなく土地利用が過密になる(英84.6% 日27.3%)
・アジア・モンスーンに伴う対流活動が日本に影響を与え、台風や前線が活発になって集中しやすい

防災ログ事務局:南部優子


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