水害にあったときの対処法【1】仮住まいの場所を決める コラム

2019年10月21日

10月22日 一度水害にあってしまうと元の生活に戻るまでには相当な時間がかかります。片付けや手続きなどが重なり心身が疲れ切ってしまうことも。その一方で、被災地へボランティアや支援団体などたくさんの人が駆けつけてくれますし、公的機関の支援制度もあります。
浸水被害にあってからどのような対処をすればよいのか、大きな流れを知って、無理なく少しずつ、生活を取り戻していきましょう。

水害時の対応の流れを、次のステップで4回に分けて解説していきますので、参考にしてください。
【1】まずは落ち着いて、状況把握と見通しを立てて仮住まいの場所を決めよう
【2】水害からの生活再建に必要な手続きをとろう
【3】片付けと掃除、家の修復に関する手続きのポイント
【4】その他気になるポイント

 

対処【1】まずは落ち着いて、状況把握と見通しを立てて仮住まいの場所を決めよう
■見通しを立てる
一度浸水してしまうと、再建までには軽い被害で1ヵ月、長い場合は1年以上もかかります。
このため、まずは落ち着いて、次のような点からどのくらい長引きそうかの見通しを立てましょう。
・浸水の規模:床下や壁裏まで十分乾燥させる必要がある(最低1ヵ月)
・土砂の量:かき出したり乾燥させたりするのに時間がかかる
・災害の規模:工務店や施工業者への依頼が殺到すると半年以上待たされることもある

■仮住まいの場所を決める
再建までにどのくらいかかりそうかによって、仮住まいの方法を決めましょう。
次の表を参考に、家族構成や経済事情を含めて検討しておきましょう。

災害救助法が適用された場合は、仮設住宅の設置などの公的支援制度を活用できるようになります。

■ボランティアを活用する
大きな災害の場合は、災害ボランティアセンターが設置されます。
片付けだけでなく、食事や洗濯、送迎、健康相談、足湯やマッサージなど、一般的な手伝いから専門的な支援までいろいろなサポートをしてくれますし、支援に関する最新情報を教えてくれたりするので、積極的に活用するとよいでしょう。

次回は、被災時の手続きについて解説します。

防災ログ事務局:南部優子


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