水害にあったときの対処法【3】片付け、掃除、家屋修復 コラム
2019年10月28日
10月28日 浸水や土砂流入などで家が被災すると、避難生活を続けながら片付けや掃除、修復などの作業を進めなければなりません。ライフラインが止まったままの場合も多く、思った以上に疲れたり苦しくなったりします。ボランティアなどの力をうまく利用しながら、無理せずゆっくり作業していきましょう。災害支援団体の冊子『水害にあったときに~浸水被害からの生活再建の手引き~』から、被災した家屋の片付け・修復のポイントを紹介します。
対処【3】片付け、掃除、家屋修復
罹災証明などの手続きのため、写真に記録を残した後、片付けを始めます。
(写真撮影や罹災証明発行の手続きについては、「対処2」の記事を参考にしてください)
https://bousailog.com/news/nanbu-20191023/
図出典:手引き P15
■家具・家電を仕分ける
床上まで浸水して泥をかぶった場合、断水が回復した後すぐに作業できるよう、家具や家電を山分けしておきます。
・洗って消毒したら使えるもの:電気製品以外の小物、食器など
・専門家に相談するもの:車、電気製品、携帯電話やパソコン、現金や通用、アルバムなど
・処分するもの:水を吸った布団やカビが生えた衣類・家具など
図出典:手引き P19
■床下の水や泥を確認し、除去する
浸水した場合は面倒でも床下の作業をしましょう。一見問題がなさそうでも、泥や水がたまったままだとカビや悪臭が発生し、被害が拡大します。ボランティアや工務店などの力を借りながら床板を剥がして泥を掻き出すなど、早めに取り除くことをおすすめします。
・床下の状態を確認する
・水を抜いてから泥を掻き出す
・木の部分の泥を拭き取る
図出典:水害にあったときに(概要チラシ)
■乾燥・消毒する
泥を取り除いたら消毒し、しっかりと乾燥させます。床下の消毒には、逆性石けん(ベンザルコニウム塩化物)が代表的な消毒剤です。床や壁、天井などは、消毒用エタノール(80%溶液)をスプレーして乾燥させます。
図出典:手引きP23
掃除をするときは、肌の露出を避け、目や喉を守る服装で作業しましょう。
図出典:水害にあったときに(概要チラシ)
防災ログ事務局:南部優子