気象庁 今冬から新しい雪の情報の提供を開始 防災ニュース

2019年11月20日

11月20日 気象庁は、11月13日より新しい雪の情報提供をはじめました。昨年1月の首都圏での大雪をはじめ、近年は雪も集中的・記録的な降り方が増えて都市機能が麻痺するなど、社会への影響が大きくなってきています。これを受け、気象庁が降雪・積雪の状況をより詳しく情報提供するよう取り組みを進めているもので、今冬からは主に次の3つの情報が提供されるようになりました。

■現在の雪(解析積雪深・解析降雪量)の提供
これまではアメダスの積雪計が設置されたところの雪の情報しかなかったのですが、これからは、レーダーや気温のデータをもとに観測地点でないところの雪の状況も解析され、地図上に表示されます。これにより、雪の観測がなかった地点も含めた降雪・積雪の状況も推測し、外出や移動の際の迂回や予定変更の目安に活用できるようになりました。

■3日先までの降雪量予測の提供
冬型の気圧配置により日本海側で数日間降雪が持続するときなど、降雪量の予測が可能なときは、府県気象情報などに「48時間先からの24時間予測降雪量」の情報を提供します。これにより、3日間の雪の状態を予測し、あらかじめ危険回避の行動をとることが容易になります。

■短時間の大雪に対する一層の警戒を呼びかけ
山形県、福島県(会津地方)、新潟県、富山県、石川県、福井県で顕著な降雪が観測され、今後も継続すると見込まれる場合には、「短時間の大雪に対して一層の警戒を呼びかける情報」を発表します。これにより、特に雪の影響を受けやすい東北・北陸の6地方が互いの連携も含め、雪への備えを行う目安として期待されています。

防災ログ事務局:南部優子


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